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少年消防クラブ(BFC)とは?活動内容・対象年齢・全国の状況をわかりやすく解説

少年消防クラブ(BFC)は、10歳から18歳の子どもたちが防火・防災を学ぶ組織です。活動内容、対象年齢、幼年消防クラブや消防団との違い、全国のクラブ数まで、保護者の方が知りたいことをまとめました。

少年消防クラブ(BFC)とは?活動内容・対象年齢・全国の状況をわかりやすく解説

「学校から少年消防クラブの案内をもらったけれど、何をするところなのか分からない」

そう感じてこのページにたどり着いた方は多いと思います。名前に「消防」とついているため、消火活動をするのかと心配される保護者の方もいます。実際にはそうではありません。

この記事では、少年消防クラブがどういう組織で、子どもたちが何をしているのかを、公的な資料をもとに整理します。

少年消防クラブは「防火・防災を学ぶ子どもたちの組織」

少年消防クラブは、10歳以上18歳以下の少年少女が、防火および防災について学習するための組織です。総務省消防庁が推奨する民間の防火団体で、地域の消防署や消防団、学校、子ども会などが母体となって運営されています。

英語の Boys and Girls Fire Club を略して BFC とも呼ばれます。地域によっては「消防少年団」「ジュニア消防団」など、別の名称を使っているところもあります。名称は違っても、目的と活動内容はおおむね共通しています。

重要なのは、クラブ員が実際の火災現場で消火活動を行うことはないという点です。活動はあくまで学習と訓練であり、災害現場に出動することはありません。

対象年齢はおおむね小学4年生から

消防庁の定義では10歳以上18歳以下ですが、実際の運用はクラブごとに異なります。もっとも多いのは小学4年生から中学生までという形です。

小学校のクラブ活動として全児童が参加する形をとる地域もあれば、希望者だけが所属する地域もあります。近年は対象年齢を広げる動きもあり、たとえば京都市では令和7年4月から、小学校卒業後も希望すれば高校3年生まで活動を継続できるようになりました。

お住まいの地域の対象年齢は、管轄の消防署に確認するのが確実です。

全国にどれくらいあるのか

消防庁の公表によると、令和7年5月1日現在で全国に約3,930の少年消防クラブがあり、約37万人のクラブ員が活動しています。

推移を見ると、次のように緩やかな減少傾向にあります。

時点 クラブ数 クラブ員数 平成21年5月1日 5,095 約43万人 平成24年5月1日 4,749 約42万人 令和6年5月1日 4,029 約39万人 令和7年5月1日 約3,930 約37万人

少子化に加え、指導者の確保が難しくなっていることが背景にあると指摘されています。逆に言えば、活動を続けているクラブは、地域の方々の努力によって支えられているということでもあります。

どんな活動をしているのか

活動内容はクラブによって異なりますが、代表的なものは次のとおりです。

訓練・体験 規律訓練 — 整列や号令に合わせた行動。集団行動の基本を学びます 放水体験 — 実際にホースを持ち、水を出す体験をします 応急手当・救命講習 — 心肺蘇生法やAEDの使い方を学びます ロープワーク — 結索(ロープの結び方)を習います 消防署見学 — 消防車やはしご車、庁舎内を見学します 地域での広報活動 防火パトロール — 春秋の火災予防運動や年末に、地域を回って火災予防を呼びかけます 防火パレード — 消防団や消防職員とともに、地域を行進します 防火ポスター・図画の制作 — 描いた作品が地域で掲示されることもあります 学びと発表 防災マップづくり — 自分たちの地域を歩き、消火栓の場所や危険箇所を確認して地図にまとめます 研究発表会 — 調べたことを他のクラブや地域の方の前で発表します 防災キャンプ — 夏休みに学校の体育館などに宿泊し、避難所生活を体験します

放水やキャンプといった非日常の体験が入るため、子どもにとっては「楽しい活動」として受け止められることが多いようです。

幼年消防クラブ・消防団との違い

似た名前の組織があるため、整理しておきます。

対象 位置づけ 幼年消防クラブ 幼稚園・保育所の園児 幼児期に正しい火の取り扱いを教える。令和6年5月1日現在、全国に1万3,058団体、約97万人 少年消防クラブ(BFC) おおむね10〜18歳 防火・防災を学ぶ。全国に約3,930クラブ 消防団 18歳以上の地域住民 実際に消火・救助活動を行う非常勤の公務員

少年消防クラブは、幼年消防クラブと消防団のあいだをつなぐ位置にあります。実際、クラブ経験者が成人後に消防団へ入団する例も少なくなく、地域防災の担い手を育てる入口としての役割が期待されています。

全国大会もあります

消防庁は平成24年度から「少年消防クラブ交流大会」を開催しています。実践的な訓練を通じて全国のクラブ員と交流し、消防団員などから被災経験や災害への備えを学ぶ場です。令和6年度は全国から60クラブ417名(指導者を含む)が参加し、兵庫県神戸市で開催されました。

こうした場に参加することが、子どもにとって大きな経験になったという声もよく聞かれます。

保護者からよくある質問

危険はありませんか

実際の火災現場に出ることはありません。訓練は消防職員や指導者の管理下で行われます。放水体験なども、安全が確保された環境で実施されます。

費用はかかりますか

多くのクラブは無料か、年間数百円から数千円程度の実費です。制服や活動服が貸与される地域もあります。詳細はクラブによって異なります。

毎週活動があるのですか

月1回程度から、年数回のところまでさまざまです。学校のクラブ活動として時間内に行う地域もあります。

入るとどんな良いことがありますか

火災や災害への知識が身につくことに加え、学年を越えた集団での活動、地域の大人との関わり、人前で発表する経験など、学校生活とは違う経験が得られます。応急手当を学んでおくことは、将来にわたって役立ちます。

活動の記録を残すことも大切です

少年消防クラブの活動は、子どもたちにとって数年間にわたる貴重な経験です。一方で、活動の様子は指導者が撮影した写真として残るものの、その写真が保護者に十分に届いていないという課題を抱えるクラブは少なくありません。

活動写真をどう保管し、どう共有するかについては、活動写真の管理方法で詳しく解説しています。

入団を検討されている方は、少年消防クラブの入団方法もあわせてご覧ください。

出典

総務省消防庁「令和6年版 消防白書」第4章第2節 総務省消防庁「少年消防クラブオフィシャルウェブサイト」(令和7年5月1日現在の数値) 総務省消防庁「少年消防クラブの充実方策に関する検討会」報告書(平成22年3月)