少年消防クラブ(BFC)の入り方|問い合わせ先・時期・費用・準備するもの
少年消防クラブに入りたいとき、どこに聞けばよいのか。管轄消防署への問い合わせ方法、募集の時期、費用や保険、活動頻度まで、入団までの流れを具体的に解説します。近くにクラブがない場合の結成方法も紹介します。
「子どもが消防車に興味を持っている」「防災を学ばせたい」
そう思って少年消防クラブを調べ始めると、意外に情報が見つからないことに気づきます。全国一律の申込窓口がなく、地域ごとに運営の形がまったく違うからです。
この記事では、入団までの道筋を順を追って説明します。
まず知っておくこと:入り方は地域によって3通りある
少年消防クラブの運営母体は、大きく次の3つに分かれます。どれに当たるかで、入り方がまったく変わります。
① 学校が母体のクラブ
小学校のクラブ活動やクラブ委員会として運営されている形です。この場合、学校の中で募集が行われるため、外部から申し込むことはできません。学年が上がったときに、クラブ選択の一覧に「少年消防クラブ」が入っているかを確認してください。
このタイプの場合、そもそも入団という手続きがなく、学校のクラブを選ぶことがそのまま入団になります。
② 消防署・消防団が母体のクラブ
消防署が地区ごとに運営委員会を設け、地域の子どもを募集する形です。管轄の消防署が窓口になります。年度替わりの時期に募集がかかることが多く、広報誌や消防署のウェブサイトで案内されます。
③ 子ども会・町内会が母体のクラブ
町内会や子ども会の活動のひとつとして運営されている形です。この場合は自治会や子ども会の役員が窓口になります。地域の回覧板で案内が回ることもあります。
問い合わせ先は「管轄消防署の予防係」
どの形かが分からない場合、最も確実なのはお住まいの地域を管轄する消防署に電話し、予防係(予防課)につないでもらうことです。多くの自治体が、少年消防クラブに関する問い合わせ先として予防係を案内しています。
消防署は119番とは別に、代表電話番号を持っています。市区町村のウェブサイトで「◯◯消防署」と検索すれば見つかります。119番には絶対にかけないでください。
電話で聞くとよいこと ・この地域に少年消防クラブはありますか ・対象は何年生からですか ・募集の時期はいつですか ・活動はどのくらいの頻度ですか ・費用はかかりますか ・保護者の当番や付き添いはありますか
最後の項目は、実際の負担を左右するので必ず確認してください。クラブによっては保護者の協力が前提になっている場合があります。
募集の時期
決まった全国的な募集期間はありませんが、年度替わりの2月から4月ごろに募集を行うクラブが多くみられます。学校が母体の場合は、新学期のクラブ決めのタイミングです。
年度途中の受け入れが可能かどうかはクラブによります。定員に余裕があれば途中入団を認めているところもあるので、時期を外れていても一度問い合わせる価値はあります。
費用の目安
多くのクラブは無料、または年間数百円から数千円程度です。かかるとすれば次のような費用です。
項目 目安 備考 年会費 0〜3,000円程度 クラブによる。無料の地域も多い 保険料 数百円程度 活動中の事故に備えるもの 活動服・帽子 貸与のことが多い 購入の場合もある 行事の実費 都度 キャンプの食費など
営利目的の団体ではないため、習い事のような月謝は基本的に発生しません。
保険について
活動中のけがに備え、傷害保険に加入しているクラブがほとんどです。ただし、加入の主体(クラブか自治体か)や補償の範囲はさまざまなので、加入の有無と内容は入団前に確認しておくと安心です。
活動の頻度
これもクラブによって大きく違います。
月1〜2回 — もっとも一般的な形 年数回の行事のみ — 火災予防運動の時期と、夏の行事など 学校のクラブ活動の時間内 — 週1回、授業時間として実施
「毎週末がつぶれるのでは」と心配される方がいますが、そこまで頻度の高いクラブは多くありません。ただし、火災予防運動の期間(春・秋)と年末は活動が集中する傾向があります。
入団までの流れ 管轄の消防署へ問い合わせる — 予防係に、地域にクラブがあるか確認 募集の案内を受け取る — 学校経由、広報誌、消防署からの案内など 申込書を提出する — 氏名、学年、緊急連絡先などを記入 写真掲載の同意を確認する — 後述 活動服・帽子の受け取り — 貸与の場合はサイズ確認 初回の活動に参加 見落とされがちな「写真掲載の同意」
申込時に、活動写真の取り扱いに関する同意欄が設けられていることがあります。少年消防クラブの活動写真は、消防署の広報誌、自治体のウェブサイト、防火ポスターなどに使われることがあるためです。
同意の範囲は、次のように分かれているのが一般的です。
クラブ内(保護者・指導者)での共有のみ可 消防署の広報誌への掲載も可 ウェブサイトやSNSへの掲載も可
**どこまで許可するかは保護者が選べます。**判断に迷う場合は、まず範囲を狭く申告し、必要が生じたときに変更するのが安全です。同意の内容は後から変更できるのが通常なので、指導者に伝えれば対応してもらえます。
近くにクラブがない場合
問い合わせた結果、「この地域にはクラブがありません」と言われることもあります。実際、令和7年5月1日現在で全国のクラブ数は約3,930であり、すべての市区町村にあるわけではありません。過去の調査では、少年消防クラブがある市町村は全体の約4割にとどまっていました。
その場合、選択肢は2つあります。
隣接する地域のクラブに参加できないか聞く
居住地の要件が緩やかなクラブもあります。まずは近隣の消防署に確認してみてください。
結成を相談する
少年消防クラブは、消防署や消防団の支援を受けて新たに結成することができます。多くの自治体が「結成したい場合は管轄消防署の予防係へ」と案内しています。子ども会や町内会に、すでに集まりの母体があるなら、そこから話を始めるのが現実的です。
指導者の確保が最大の課題になりますが、消防団のOBや現役団員が指導者を務めている例が多くあります。
入団後に保護者ができること
活動が始まると、保護者は活動の様子を直接見る機会が少なくなります。子どもに聞いても「楽しかった」で終わってしまい、何をしたのかが分からない、という声はよく聞かれます。
指導者が撮影した活動写真が共有されると、家庭で活動の話をするきっかけになります。写真の共有方法についてクラブに相談してみるのも一つの方法です。詳しくは活動写真の管理方法で解説しています。
少年消防クラブそのものについては、少年消防クラブ(BFC)とはをご覧ください。
出典
総務省消防庁「令和6年版 消防白書」第4章第2節 総務省消防庁「少年消防クラブオフィシャルウェブサイト」(令和7年5月1日現在の数値) 総務省消防庁「少年消防クラブの充実方策に関する検討会」報告書(平成22年3月) 各自治体(千葉市ほか)の少年消防クラブに関する案内
※ 費用・活動頻度・保険などの条件はクラブごとに異なります。最終的な内容は、必ず管轄の消防署または運営団体にご確認ください。
