FireMemory / AIポリシー
AIポリシー
最終更新: 2026-09-03 / 版 1.0.0 / 連絡先: info@tryangrow.com
FireMemory は、消防少年団・少年消防クラブの活動記録をお預かりするサービスです。そこにあるのは、子どもたちの顔であり、名前であり、成長の記録そのものです。近年、写真や動画を扱うサービスの多くが AI を取り入れています。便利になる一方で、「自分の子どもの写真が、知らないうちに何かに使われているのではないか」という不安を持たれる保護者の方が増えています。このポリシーは、その不安に対する私たちの答えです。FireMemory が AI をどこで使っているのか、そして何には使わないのかを、包み隠さずお示しします。
1. FireMemory が現在 AI を使っている場所
FireMemory が AI を使用しているのは、次の1か所だけです。
| 機能 | AI の使用 | 内容 |
|---|---|---|
| 写真アップロード時の自動検査 | 使用しています | 投稿された写真が不適切な内容を含んでいないかを、アップロードの際に自動で検査しています。詳細は第4章をご覧ください |
そのほかの機能では、AI を使用していません。よくお問い合わせをいただく点について、明確にお答えします。
| 機能 | AI の使用 | 実際の仕組み |
|---|---|---|
| わが子モード(お子さんの写真の絞り込み) | 使用していません | 指導者が写真に団員を手作業で紐付けています。顔認識は行っていません |
| 写真・動画の共有 | 使用していません | 団体ごとのアクセス制御によるものです |
| 出欠確認・お知らせ配信 | 使用していません | — |
| 団員管理 | 使用していません | — |
FireMemory は、お子さんの顔を機械に識別させていません。写真とお子さんを結びつけているのは、日々活動を共にしている指導者の目です。
2. 基本原則
AI の利用にあたり、次の5つの原則を守ります。
① 子どもが先の原則
判断に迷ったとき、優先するのは事業の効率でも技術的な面白さでもなく、そこに写っている子どもの利益です。「できるから使う」ではなく、「子どものためになるか」で決めます。
② 人が決める原則
AI は、人の判断を助ける道具です。子どもや利用者に関する判断を、AI だけで確定させることはしません。影響のある判断には、人の確認を挟みます。
③ 使わない選択も等しく検討する原則
AI を導入しないことも、常に選択肢の一つとして検討します。「他社が入れているから」は、FireMemory が AI を導入する理由になりません。導入しないほうが子どもと保護者にとって良い場合は、導入しません。
④ プライバシーの原則
お預かりしている写真・動画・個人情報は、団の活動記録としてお預かりしたものです。お預かりした目的の外にある用途には使いません。
⑤ 透明性の原則
AI を使う場合は、どこで、何のために使っているのかを、あらかじめ公表します。気づいたら使われていた、という状態を作りません。本ポリシーの第1章と第4章が、その公表にあたります。
3. FireMemory が AI に「させないこと」
以下は、技術的に可能であっても、FireMemory では行いません。
① お子さんの姿を生成・改変しません
- 実在しない子どもの姿を AI で生成すること
- お預かりした写真・動画の中のお子さんの姿を、事実と異なるものに加工すること
- サービスの紹介や広報において、実在の子どもと誤認されうる AI 生成画像を使用すること
明るさや色味の補正など、事実を変えない範囲の調整は行うことがありますが、事実を変える加工は行いません。
② 顔認識・顔識別を行いません
FireMemory は、写真から顔の特徴を抽出して個人を識別する機能を提供しません。
この判断には理由があります。顔の特徴量は、パスワードのように変更することができません。一度流出すれば、その子は生涯にわたってその影響を受けます。活動写真の整理という目的のために負うには、釣り合わないリスクだと考えています。
わが子モードの利便性は、指導者による手作業の紐付けで実現します。手間はかかりますが、この設計は変更する予定はありません。
③ お預かりした写真・動画・個人情報を、AIの学習に利用しません
- 当社自身が AI モデルを開発・改善する目的で、お預かりした写真・動画・個人情報を学習データとして使用しません。
- 第4章の自動検査において外部のサービスを利用していますが、入力した画像が提供元の学習や精度向上に利用されない契約および設定を採用しています。
④ AI だけで、子どもや利用者を評価・判定しません
お子さんの成長、活動への取り組み、性格や適性などを、AI が評価・採点・ランク付けすることはありません。また、利用者のアカウント停止などの不利益な措置を、AI の判定のみを根拠に行うことはしません。
⑤ AI の関与を隠しません
AI が生成または分析に関与した内容を画面上に表示する場合は、AI が関与している旨を明示します。人が作成したものと誤認される形では提供しません。
4. 写真アップロード時の自動検査について
FireMemory では、投稿される写真を自動で検査しています。現在稼働している唯一の AI 機能ですので、仕組みを詳しくご説明します。
目的
お子さんを守るためです。誤って投稿された不適切な画像や、児童の安全を脅かす内容が、団の中で共有されてしまうことを防ぎます。
いつ検査するか
写真をアップロードする際です。一度アップロードが完了した写真を、後から遡って再検査することはありません。また、動画、コメント、団員の情報、出欠の記録は検査の対象外です。
どう判定し、どう扱われるか
検査では、写真に不適切な内容が含まれる可能性を評価します。結果は3つに分かれます。
| 判定 | 写真の扱い |
|---|---|
| 低リスク | そのまま共有されます。大多数の活動写真がこれにあたります |
| 中リスク | 共有はされますが、運営に通知が届き、担当者が内容を確認します。問題があると判断した場合、運営が削除します |
| 高リスク(性的な画像など) | 自動的に削除されます。検査はアップロードの直後に行われ、削除されるまでのごく短い時間を除き、団の中で共有されることはありません |
中リスクと判定された場合、当社の担当者がその写真を確認します。これは AI の判定だけで写真を扱わないための手順ですが、結果として当社の担当者が写真を見ることになります。この点は、隠さずお伝えしておきます。確認は、その写真を公開してよいかを判断する目的にのみ行い、他の目的には使用しません。
高リスクと判定された写真は、検査のためにいったん保存されたのち、当社のサーバから自動的に削除されます。削除と同時に、運営にも通知されます。
外部のサービスを利用しています
この検査には、OpenAI 社(OpenAI OpCo, LLC・アメリカ合衆国)が提供する API を利用しています。検査のために、投稿された画像が同社に送信されます。
利用にあたり、当社は次の措置を講じています。
- 2026年8月27日付でデータ処理契約(Data Processing Addendum)を締結。同社は当社の指示に基づき、検査に必要な範囲でのみ画像を処理します
- 送信された画像が、同社の AI モデルの学習や精度向上に利用されることはありません
- 同社は SOC 2 Type 2 の認証を取得しており、保存データは AES-256、通信は TLS 1.2 以上で暗号化されています
なお当社は、同社に画像が保持されない設定(Zero Data Retention)の適用を申請しています。外部への送信及び外国への移転については、プライバシーポリシーにも記載しています。
誤って検出されることがあります
自動検査は完璧ではありません。問題のない活動写真が、誤って中リスク・高リスクと判定されることがあります。
消防少年団の活動では、放水訓練で衣服が濡れている場面、夏季の訓練で薄着になっている場面など、機械が判断を誤りやすい状況が実際に起こります。これらは何ら問題のない活動記録ですが、検査の仕組み上、引っかかる可能性があります。
また、通信障害やシステムの負荷により、検査が完了しないまま共有される場合があります。その場合も、通報および運営による確認の対象となります。検査はすべての不適切な投稿を検出することを保証しません。
アップロードできない写真があった場合、投稿者に非があるわけではありません。次の窓口までご連絡ください。担当者が内容を確認し、問題がなければ公開できるよう対応します。
- メール:info@tryangrow.com
- お問い合わせフォーム:サービス内「ヘルプ」→「お問い合わせ」
ご連絡の際は、いつ・どの写真をアップロードしようとしたかをお知らせいただけると、確認が早く進みます。
自動削除の範囲
自動で削除されるのは、アップロードの直後に高リスクと判定された写真だけです。すでに共有されている過去の写真が、後から自動で消えることはありません。検査はアップロード時にのみ行われ、遡って再検査することはないためです。
投稿済みの写真の削除は、利用規約第6条の2の削除請求、または第5条および第6条の2第5項の違反時の措置として、人が判断したうえで行います。
5. 私たちの体制について
FireMemory を運営する TRYANGROW は、小規模な事業者です。大企業のような AI 倫理委員会や専門の審査部門を置くことはできません。
そのうえで、次のことを実行します。
- AI 機能の追加・変更は、必ず本ポリシーの改定とセットで行います。ポリシーを更新せずに機能だけ先に出すことはしません。
- 導入の判断にあたっては、技術的な可否ではなく、本ポリシーの5原則に照らして検討します。
- 判断に迷う場合は、導入しない側を選びます。
守れない約束を書かないことが、このポリシーを実効性のあるものにすると考えています。
6. 本ポリシーの見直し
AI 技術と社会の受け止め方は、いずれも速く変化します。本ポリシーは固定された文書ではなく、定期的に、また AI 機能の追加・変更のたびに見直します。
改定を行った場合は、本ページに改定日を明記し、重要な変更については登録されたメールアドレス宛にご案内します。
7. お問い合わせ
本ポリシーに関するご質問、ご意見、ご懸念は、以下までお寄せください。「うちの団ではAIを使ってほしくない」といったご要望も含め、率直なご意見をお待ちしています。
- メール:info@tryangrow.com
- 電話:070-9135-5145(9:30〜22:00)
- お問い合わせフォーム:サービス内「ヘルプ」→「お問い合わせ」
2026年 9月 2日 制定日
2026年 9月 3日 改定